[上海 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)による外貨の純購入規模は11月に354億元(55億6000万ドル)相当となり、人民元の上昇に伴い2015年10月以来の大きさとなった。15日に発表された人民銀のデータを基にロイターが算出した。
堅調な輸出、貿易黒字の拡大、国内の潤沢なドル流動性が元高を後押し。人民元は全般的に堅調なドルに対して年初来で約3%上昇し、今年最もパフォーマンスの良いアジア通貨の1つとなっている。貿易加重ベースでは15年終盤以来の高値。
トレーダーやアナリストによると、人民銀は外貨の純購入を通じて、銀行システムから余剰なドル流動性を実質的に吸収していた。
最近の急速な人民元高を受けて、多くの市場参加者は当局が元高に不満を募らせていると考えていた。
人民銀は9日、金融機関の外貨の預金準備率を15日から200ベーシスポイント(bp)引き上げて9%にすると発表した。
一部のエコノミストは、人民元の上昇ペースを鈍らせるために人民銀がこうしたドル買いを強化すると見込んでいた。人民銀のこうした行動は金融システムのキャッシュバランスを補うために人民元の流動性を供給することにもなり得る。
December 15, 2021 at 05:35PM
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中国人民銀の外貨純購入、11月は6年強ぶり大きさ 人民元高受け - ロイター (Reuters Japan)
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