名古屋市熱田区にあった古墳時代終末期の「高蔵(たかくら)1号墳」で、六十七年前に出土した鉄製の大刀(たち)を市博物館などが詳しく調査したところ、銀装飾が施されていたことが分かった。「銀装大刀」は、主に東日本の最有力者層が好んだとされる。被葬者は、七世紀前半の尾張南部を広域に治めた最高ランクの人物だった可能性が高まり、当時の勢力図を探ることにもつながりそうだ。 (谷村卓哉)
同古墳は名古屋市教委が八基を登録する「高蔵古墳群」の一つ。七世紀前半の築造としては大きい直径十八メートルの円墳だが、公園整備で取り壊され現存しない。一九五四年、名古屋大の発掘調査で金属製品、土器、ガラス玉など多くの副葬品が出土。石室の構造を含め調査報告がまとめられたが、その後は名大の施設で眠り続け、二〇一九年度末に市博物館へ移管された。
同館は、さびにまみれ傷みが進んでいた大刀(長さ約七十七センチ)について、考古資料の保存修理工房を大津市に持つ業者に処理を依頼。合わせて科学的な調査が行われた。持ち手部分の「柄(つか)」には何らかの金属が付着していることは以前から分かっていたが、幅二〜三ミリの銀線を巻いた装飾と判明し...
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April 13, 2021 at 02:00PM
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古墳の大刀、銀装飾 名古屋・熱田で54年出土、広域統治者を埋葬か - 中日新聞
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