中国の銀行は今月、既存債務の借り換えや国債購入で新たに約5000億ドル(約53兆円)相当の流動性を必要としている。新型コロナウイルス危機対応からの脱却に向けた中国人民銀行(中央銀行)の取り組みはその分複雑になる。
人民銀当局者は新型コロナによる落ち込みから中国経済が乗り切れるように供給した潤沢な資金を近く絞り、債務増リスクに留意することを数週間前から示唆してきた。
一方、景気刺激策に伴い純額で1兆元(約15兆円)超相当の中央・地方政府債券が今月発行される見通しで、これを吸収するだけの十分な流動性の備えが短期金融市場にあるよう人民銀は確保する必要がある。
これは人民銀にとって綱渡りのような政策運営になる。十分な資金を供給しなかったり、流動性をむしろ吸収したりすれば、銀行は資金の奪い合いとなり、銀行間金利は上昇して景気回復を損ねることになる。逆に、流動性供給が行き過ぎれば、過熱気味の株式や不動産市場に資金がさらに流れ、既に高水準の債務も膨らむ恐れがある。
中信証券の債券調査責任者、明明氏(北京在勤)は「人民銀が7~12月期に金利や預金準備率の引き下げに対して、より保守的になる見込みだが、銀行への短期資金供給は続ける。全体的な緩和手段は棚上げされるが、実体経済に資金を回す手段は残るだろう」と話した。(ブルームバーグ Sharon Chen、Yinan Zhao)
August 18, 2020 at 07:47AM
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中国の銀行は53兆円必要に 人民銀、コロナ危機脱却に試練 - SankeiBiz
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