中国当局は財務を巡る懸念が広がっている国有の不良債権受け皿会社、 中国華融資産管理の支援に向けて中国人民銀行（中央銀行）が1000億元（約１兆6700億円）を超える資産を引き受ける計画を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。同社のバランスシートを整理し、中核のディストレスト債管理事業に再び焦点を絞るよう後押しする。
非公開の協議だとして匿名を条件に話した関係者によると、詰めの作業が進められている案では人民銀傘下の部門が華融資産の不採算事業の一部から資産を引き継ぐ。こうした取り決めがどのように実行されるのかについてはこれ以上の詳細は現時点で分からなかった。この案は変わる可能性もあるという。
関係者の１人によれば、これとは別に、華融のドル建て債の大半を発行または保証しているオフショア部門、 中国華融国際控股が数百億元相当のディストレスト資産を巡り、別のオフショア事業体への移管を進めている。グループの国外での資金調達に主に結び付く中国華融国際の財務を改善させることが目的だという。
ブルームバーグが21日に連絡を取った人民銀はすぐにはコメントできないと回答。銀行保険監督管理委員会（銀保監会）と華融にもコメントを求めたが、今のところ返答はない。
中国華融資産、債務再編回避に向け非中核部門の売却探る－関係者
原題： China Is Said to Mull Supporting Huarong With PBOC Funds (1)（抜粋）
April 21, 2021 at 04:07PM
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中国、人民銀部門を通じた華融資産の支援検討－関係者 - ブルームバーグ
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