恩師祝福「頑張った」越谷出身の鈴木選手が銀・銅バドミントン女子単・複 - 東京新聞

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女子シングルス決勝で中国選手と対戦する鈴木亜弥子選手＝国立代々木競技場で

　東京パラリンピックのバドミントン女子で、越谷市出身の鈴木亜弥子選手（３４）＝七十七銀行＝が四日、シングルスで銀メダル、ダブルスで銅メダルを獲得した。大学時代まで健常者に交じって活躍してきた実力の持ち主で、地元の恩師が「よく頑張ってくれた」と祝福した。

　鈴木選手は生まれつき右腕に機能障害があり、肩より上に上げることができない。小学三年からバドミントンを始め、越谷南高校時代は全国高校総体にも出場。大学三年からパラに転向し、一度は引退したものの六年前に現役復帰した。

　中学卒業までの六年間を指導した池ノ谷一郎さん（７３）は「おとなしくて真面目な子だった」と当時を振り返る。基本となるラケットの振り方や面の使い方、あいさつやコートマナーを徹底して教え込んだ。「障害があるからといって特別扱いはしなかった」という。

　この日は、中国選手とのシングルス（上肢障害ＳＵ５）決勝で敗戦。伊藤則子選手（４５）＝中日新聞＝と組んだダブルス（下肢障害、上肢障害）は三位決定戦でフランスペアを下し、意地を見せた。

　越谷市内で今も子どもたちを指導する池ノ谷さんは「引退して復帰するのは大変だったと思う。後輩たちの励みや良いお手本になる」と大舞台で輝く教え子をたたえた。（近藤統義）

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