宝塚歌劇の異色作にして名作の「銀ちゃんの恋」が11年ぶりによみがえった。主演は「花組の水美舞斗(みなみまいと)でございやす」。開演アナウンスからべらんめえ調で、駆け抜ける。
銀ちゃんとヤス、泥くさい2人芝居
原作は、1980年に初演されたつかこうへい作の戯曲「蒲田行進曲」。小説版は直木賞を受賞し、82年には深作欣二監督が風間杜夫主演で映画化した。
「銀ちゃん」と慕われる型破りなスター倉丘銀四郎と子分のヤス(飛龍(ひりゅう)つかさ)、「元大女優」の小夏(星空美咲(ほしぞらみさき))の三角関係を軸に、映画の黄金時代を生きた人々のおかしみと悲哀を描ききる。ギンギラな衣装やおんぼろの4畳半もまた、映画さながらの昭和な雰囲気を違和感なく作り出している。
銀ちゃんは、華はあるが見えっ張りで浮気者。飲んでは暴れ、すぐキレる。それなのに、どうしようもない孤独感を抱える落ちぶれ気味のスターなのだ。
宝塚版のタイトルは「銀ちゃんの恋」だが、光が当たるのは銀ちゃんとヤスのゆがんだ愛憎関係だ。水美と飛龍の泥くさい2人芝居が濃密に絡み合い、作品を一段高みへと押し上げている。
■命が宿るソロ、情感たっぷり…
この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。
残り:669文字/全文:1171文字
September 02, 2021 at 04:10PM
https://ift.tt/3mUp2CG
宝塚「銀ちゃんの恋」11年ぶり復活 水美舞斗が演じるスターの孤独 [宝塚歌劇団] - 朝日新聞デジタル
https://ift.tt/3ay8us5
Mesir News Info
Israel News info
Taiwan News Info
Vietnam News and Info
Japan News and Info Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "宝塚「銀ちゃんの恋」11年ぶり復活 水美舞斗が演じるスターの孤独 [宝塚歌劇団] - 朝日新聞デジタル"
Post a Comment