みずほ銀行は3日、2月28日に発生した現金自動預払機(ATM)で出金ができなくなるなどの障害が起きた問題で、同日に他行ATMを利用した手数料の全額を無条件に返還する方針を明らかにした。ATMから戻らなくなったキャッシュカードや通帳は計5244件に上ったが、2日時点で2割程度が返却されていない。金融庁は、多くの利用客が店舗に足止めされるなどの事態を重く見て、原因などの報告を求める「報告徴求命令」を出した。
当初は、他行とみずほATMの手数料の差額を補填(ほてん)するとしていた。しかし顧客に求める手間や負担などを考慮して申請などしなくても、2月28日に他行ATMを利用した全ての人に手数料の全額を返還する方針に切り替えた。
例えばコンビニエンスストア大手のセブン‐イレブン・ジャパンなどに設置されているセブン銀行のATMで、みずほ銀のカードを使って日曜日に出金すると原則として手数料が220円掛かる。当初の方針では基本的に110円のみずほATMの手数料との差額を返金する方針だったが、セブン銀での出金に掛かった手数料220円全額を返還する。後日、本人の口座に振り込むという。
みずほ銀のATMは最大で全体の8割にあたる4318台が使えなくなっており、他行やコンビニATMで出金した人は多数いたとみられる。ただ、みずほ銀のATMは障害発生翌日の3月1日午後3時には全て復旧し、午前7時ごろの段階でも店舗内のATMは全て復旧していたため、この日の手数料については個別に相談した上で全額を返還するとしている。
一方、通帳やカードがATMから出なくなる被害は5244件にのぼった。2日時点で返却できたのはこのうち約8割で、残りについても本人確認などをした上で早期返却を目指す。
みずほ銀に対し、金融庁は同日までに銀行法に基づく「報告徴求命令」を出した。障害の詳しい原因や再発防止策などの報告を求める。金融庁は障害が発生した後の顧客対応にも問題があったとみている。
みずほ銀によれば、定期預金のデータ更新の際、システム上の能力を超えた負荷が発生し、障害につながったという。2月28日午前11時ごろには一部のATMのトラブルが確認されたものの、全国の行員に顧客への対応指示が出たのはその約3時間半後だったなど、対応が後手に回ったとの批判が出ていた。
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March 04, 2021 at 07:00AM
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