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全銀システム障害の真因はメモリーの確保領域不足、全銀ネットとNTTデータが発表 - ITpro

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 全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)とNTTデータは2023年12月1日、「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」のシステム障害に関して会見した。この中で障害の原因は、OSのバージョンアップに伴うテーブルサイズ拡張の考慮漏れにより、作業領域が不足したことだったと明らかにした。

左から全銀ネットの千葉勇一企画部長、小林健一事務局長兼業務部長、辻松雄理事長、NTTデータの佐々木裕社長、鈴木正範副社長

左から全銀ネットの千葉勇一企画部長、小林健一事務局長兼業務部長、辻松雄理事長、NTTデータの佐々木裕社長、鈴木正範副社長

(写真:日経クロステック)

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 全銀システムと各金融機関のシステムをつなぐ中継コンピューター(RC)のOS更改に伴い、金融機関名テーブルのサイズが拡張したが、確保すべきメモリー領域を十分に考慮していなかったことにより、メモリー領域が不足したことが真因だった。商用環境の共有メモリー上にある金融機関名などに関するテーブルは、ディスクエリアのロードファイルから展開される。このロードファイルを作成する際に使用する生成プログラムにおいて、確保する作業領域の不足が発生。ロードファイルが一部破損し、商用環境の共有メモリー上のテーブルにも破損が生じたわけだ。全銀ネットの辻松雄理事長は「生成プログラムで確保する領域を一時的に超えてしまった。作業領域を増やす必要があった」と説明した。

 2社はこれまでの会見で、RCが参照する共有メモリー上の「金融機関名インデックステーブル」が一部破損していたと説明。これがシステム障害の直接の原因となった。一方、一部破損した金融機関名インデックステーブルが生成された詳細な経緯については明らかにしていなかった。

 全銀システムの障害は2023年10月10日に発生。三菱UFJ銀行やりそな銀行など10の金融機関で、他行宛て振り込みに関するオンライン処理が2日間にわたりできなくなった。処理の遅延など何らかの影響を受けた振込処理は、仕向け(送信側)と被仕向け(受信側)を合わせて566万件に上った。

 全銀ネットは2023年10月13日に、同システムの開発・運用を手掛けるNTTデータは2023年10月27日に、金融庁から報告徴求命令を受けていた。両社は11月30日に、発生原因の分析や再発防止策などを金融庁へそれぞれ報告している。

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December 01, 2023 at 03:20PM
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