歯科の銀歯売却収入675万円を不適切処理 21年間、市会計に計上せず消耗品購入 奄美市住用国保診療所 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

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銀歯イメージ

　奄美市住用国民健康保険診療所が、歯科の銀歯の処置などで発生した金属スクラップの売却収入を少なくとも２１年間計６７５万円分を市会計に計上せず、不適切な処理を行っていたことが１８日、分かった。消耗品購入などに充てていた。市は一部残っていた領収書などで消費額を推定し「不正はなかった」としている。

　市によると、不適切な会計処理がされたのは旧住用村時代の２００２年度から。換金分は診療所で保管し、アルコールや制服などの購入に充てていた。診療所職員の退職に伴う引き継ぎで明らかになった。職員は「慣例だった」という趣旨の話をしたという。

　０２～２１年１１月までの領収書がなく、資料も１０年の奄美豪雨による被災でなくなっていた。２１年１２月以降は領収書が残っており、消耗品購入額が年間約３０万円であることや、関係者への聞き取りなどで不正はないと判断した。

　市住用総合支所市民福祉課は「伝票などを精査し、コミュニケーション不足の解消も図って再発を防止する」とした。市は残っていた１６９万円を直営診療施設勘定特別会計に追加する補正予算案を１２月議会に提案した。

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December 19, 2023 at 10:00AM
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