アイル3854>がストップ高の2345円に買われている。前週末24日の取引終了後、23年7月期の連結業績予想について、売上高を141億円から150億円(前期比15.9%増)へ、営業利益を24億円から31億円(同47.6%増)へ、純利益を15億5300万円から20億4400万円(同48.4%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各10円の年20円としていた配当予想を中間11円・期末14円の年25円(前期18円)にすると発表したことが好感されている。前期における半導体不足によるサーバー機器の納品遅延の影響の解消が想定を上回り堅調に推移していることが要因。また、売上高におけるストック比率の増加やパッケージの機能強化による売上総利益率の向上なども寄与する。
■SBI新生銀行 <8303> 2,477円 +65 円 (+2.7%) 11:30現在
SBI新生銀行<8303>が続伸し、昨年10月につけた昨年来高値に接近した。前週末24日の取引終了後、自己株式の消却の実施を発表した。株式の需給改善効果を期待した買いが入ったようだ。3月30日に5400万株を消却する予定。株式の希薄化懸念の低減と流通株式比率の向上につなげる。
■コシダカHD <2157> 905円 +21 円 (+2.4%) 11:30現在
コシダカホールディングス<2157>は大口の買い注文で朝方カイ気配でスタート。同社は「カラオケまねきねこ」を直営で展開するが、一時の新型コロナウイルス感染拡大の影響から解放され業績は急回復局面にある。前週末24日取引終了後、23年8月期通期最終利益予想の修正を発表した。従来計画から58%の大幅増額となる70億円(前期比92%増)となる見通しで、これは19年8月期以来4期ぶり過去最高更新となる。保有不動産の売却による特別利益を第3四半期に計上するため。なお、売上高や営業利益の修正はないものの、23年8月期の売上高は前期比40%増、本業のもうけを示す営業利益は同3.4倍といずれも高変化を見込んでいる。
■日本製鉄 <5401> 3,137円 +67 円 (+2.2%) 11:30現在
日本製鉄<5401>は全般軟調地合いに抗して上値指向を鮮明としており、一時112円高の3182円まで上値を伸ばし、前週21日につけた昨年来高値3120円を上回り新値街道に復帰した。現在の東京市場では低PBR銘柄の水準訂正高が相場テーマの一つとなっており、鉄鋼業界のシンボルストックである同社株も0.7倍台のPBRを見直す動きに拍車がかかっている。低PBRだけでなくPERも超割安圏にあり、加えて配当利回りが5.7%前後と非常に高いことで、3月期末に向けた配当権利取り狙いの買いを誘導している。製品価格の値上げ効果で23年3月期は業績回復色が鮮明、市場では同社の24年3月期の業績が増収増益基調を維持できるかにも関心が高まっている。
■山一電機 <6941> 1,825円 +32 円 (+1.8%) 11:30現在
山一電機<6941>が続伸している。前週末24日の取引終了後、フィリピン子会社が新たに生産工場を建設すると発表しており、好材料視されている。新工場建設は、世界的な半導体需要の増加に伴い、半導体テストソケットの安定した供給体制の構築や、車載機器、通信機器、産業機器など多様化する顧客ニーズに迅速かつ効率的に対応するのが狙い。22年11月に取得した土地に約11億円を投じて建設する予定で、今年5月に着工し、生産開始は24年4月を予定している。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。
■アサヒ <2502> 4,816円 +69 円 (+1.5%) 11:30現在
アサヒグループホールディングス<2502>が上昇トレンドを継続し、今年に入ってからの高値を更新。昨年8月下旬以来約半年ぶりの株価水準に浮上するなど異彩を放っている。コロナ禍から解放され、今年の花見シーズンは活況が予想されることでビール需要に追い風が強まるとの見方があるほか、ビール業界は製品価格値上げによる採算改善効果も追い風となっており、株価の上値期待が強い。また同社株は、株式需給面から信用取引の買い残が少なく、売り残が買い残を上回る売り長の状態にあり直近信用倍率は0.6倍強。また日証金では株不足状態で逆日歩がついており、踏み上げ相場の色彩も強い。
■東武鉄道 <9001> 3,015円 +34 円 (+1.1%) 11:30現在
東武鉄道<9001>が続伸している。前週末24日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を5920億円から6070億円(前期比20.0%増)へ、営業利益を410億円から500億円(同2.0倍)へ、純利益を233億円から250億円(同85.8%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を10円から15円へ引き上げたことが好感されている。旅行業でソーシャルイノベーション事業が想定以上に伸長したことに加えて、入国制限緩和に伴う訪日外国客の増加や全国旅行支援の後押しなどにより、ホテル業の客室単価や鉄道業の行楽需要が回復していることなどが要因としている。なお、年間配当予想は30円(前期20円)となる予定だ。
■しまむら <8227> 12,840円 +130 円 (+1.0%) 11:30現在
しまむら<8227>が続伸している。前週末24日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比12.2%増と5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。全国的な強い冷え込みにより、婦人・紳士のアウター衣料でPB「CLOSSHI」のニットや裏起毛素材のパンツ、ジャケットやコートなどの冬物が好調だったほか、肌着や靴下の実用商品も冬物が売り上げを伸ばした。また、月度下旬に気温が上昇したことで、長袖のシャツやTシャツ、デニムパンツなどの春物新作アイテムも好調に推移した。なお、全店売上高は同11.8%増だった。
■オリンパス <7733> 2,300円 +23 円 (+1.0%) 11:30現在
オリンパス<7733>が続伸している。前週末24日の取引終了後、韓国の消化器用金属製ステントメーカーであるテウン・メディカル社の全株式を6月30日をメドに取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。テウン社は、胆道、食道、大腸、十二指腸の治療用金属製ステントを含むさまざまな医療機器を提供する消化器系ステントのリーディングカンパニー。今回の買収によりテウン社の医療機器を製品ポートフォリオに加えることで、注力領域である消化器科ビジネスにおいてより包括的で多様なソリューションを提供するとしている。取得金額は約483億円。なお、同件による業績への影響は現在精査中としている。
■三菱UFJ <8306> 969.7円 +6.7 円 (+0.7%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といった大手銀行株が高い。24日に発表された米1月個人消費支出(PCEデフレーター)は、食品・エネルギーを除くコア指数が市場予想を上回り上昇した。これを受け、米利上げ長期化観測を背景に米長期金利が上昇。米10年債利回りは一時、3.97%と昨年11月以来の水準となった。この金利上昇に伴う利ザヤ拡大期待から三菱UFJなどが堅調な値動きとなっている。
■gumi <3903> 821円 +1 円 (+0.1%) 11:30現在
gumi<3903>が3日ぶりに反発している。前週末24日の取引終了後、ブロックチェーン領域のなかで、投資領域を除いた事業全般を管掌する新会社を設立すると発表しており、好材料視されている。新会社gC Labsはブロックチェーンに関するコンテンツ開発、ノード運営、その他新規サービスの提供などを行う会社として3月15日に設立する予定。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。
■東北電力 <9506> 647円 -16 円 (-2.4%) 11:30現在
東北電力<9506>や北陸電力<9505>が軟調に推移している。家庭向けの電気料金の値上げ時期の先送りを巡る報道を受け、業績への悪影響を懸念した売りが継続しているようだ。両社とともに4月からの値上げを申請していた中国電力<9504>、四国電力<9507>、沖縄電力<9511>も安い。前週末の24日の取引時間中、大手電力会社による家庭向け電気料金の4月からの値上げについて、岸田文雄首相が厳格な審査を指示したと伝わった。更に時事通信は同日夜、東北電など「電力大手5社が経済産業省に申請した家庭向け規制料金の引き上げ時期が4月から5月以降にずれ込む見通しであることが24日、分かった」と報じた。燃料費の見積もりや経営効率化に向けた取り組みを審査するための十分な時間を確保するためという。
■東芝 <6502> 4,181円 -77 円 (-1.8%) 11:30現在
東芝<6502>が12営業日連続で下落している。東芝の非上場化に向けて買収提案をした日本産業パートナーズ(JIP)が、企業からの出資分1兆円を調達できない可能性が浮上したと一部で報じられた。買収の実現を巡る不透明感を意識した売りが膨らんだようだ。報道によると、オリックス<8591>から想定していた出資額が得られなくなったほか、他の一部の出資予定企業からも減額の意向が出ているという。
■レーザーテック <6920> 22,380円 -390 円 (-1.7%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が反落。株価はここ2万2000~2万3000円台を中心とするもみ合いが続いているが、足もとやや戻り売り圧力が優勢となっている。半導体マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占し、先端半導体の微細化に対応して市場が急速に立ち上がっているEUV露光装置向けでもオンリーワン企業として存在感を示す。ただ、23年6月期の受注高見通しを従来計画から大幅に下方修正するなど、メモリー市況悪化の影響が足もとの業績に反映されており、株価の先行きには強弱観が対立している。そうしたなか、前週末の米国株市場では長期金利上昇を背景に半導体関連株が売られ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は反落、これを受けきょうの東京市場でも同社株を筆頭に半導体製造装置関連株には安いものが目立つ。なお、同社株への注目度は依然として高く、午前10時20分現在で売買代金は730億円を超え、全市場を通じ断トツとなっている。
■オルトプラス <3672> 231円 +50 円 (+27.6%) ストップ高 11:30現在
オルトプラス<3672>が急反発しストップ高の231円に買われている。前週末24日の取引終了後、ブロックチェーン「人狼ゲーム」プロジェクトに開発パートナーとして参画すると発表しており、好材料視されている。同プロジェクトは、人狼ゲームの第一人者であるカズ・スズキ氏によるブロックチェーンゲームプロジェクト「WLF PROJECT」で、同社はその第1弾企画である新機軸の人狼カードバトルゲームアプリ「WOLF-FLOW」の開発パートナーとして参画し、企画開発を推進するという。今後、9月のテスト版リリースに向けて開発を推進するとしており、今後の更新情報は、同プロジェクトティザーサイトや同社のホームページなどで公開するとしている。
■サイエンスアーツ <4412> 890円 +150 円 (+20.3%) ストップ高 11:30現在
サイエンスアーツ<4412>がストップ高の890円に買われている。この日、同社のデスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」が、リアルネットワークス(東京都渋谷区)のAI顔認証「SAFR(セイファー)」と連携すると発表しており、好材料視されている。「SAFR」は認証速度が速いことで多数の人物の瞬時の識別を実現し、自動改札・入館ゲートなどでの認証を渋滞なく可能にするAI顔認証プラットフォーム。今回の連携により、「Buddycom」のライブキャスト機能使用時に映像をリアルタイムにAI解析することで、人物の特定が可能になり、特定結果はグループのメンバーへ音声でリアルタイムに通知する。なお、サイエンスAでは、4月3日から連携機能を試験提供するとしている。
■ヤマウホールディングス <5284> 1,030円 +150 円 (+17.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
ヤマウホールディングス<5284>がカイ気配。前週末24日の取引終了後、23年3月期の期末一括配当予想を30円から58円に増額修正したことが好感されている。なお、前期実績は65円(普通配当30円、特別配当35円)だった。
●ストップ高銘柄
アースインフィニティ <7692> 6,170円 +1,000 円 (+19.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
ヘッドウォータース <4011> 7,200円 +1,000 円 (+16.1%) ストップ高 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
フレンドリー <8209> 640円 -150 円 (-19.0%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、1銘柄
株探ニュース
February 27, 2023 at 09:37AM
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