名古屋銀・愛知銀、ＡＴＭ共通化へ駅・商業施設 - 中日新聞

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　愛知県が地盤の名古屋銀行（名古屋市）と愛知銀行（同）は、商業施設や駅など、銀行店舗以外に置く現金自動預払機（ＡＴＭ）を共通化する方針を固めた。預金者の利便性を損なわずに経費削減を狙う。名銀の新コンピューターシステムが三日に稼働するのを機に、具体化を進める。三菱ＵＦＪ銀行と三井住友銀行が二〇一九年に共通化した例などがあるが、東海三県の地銀同士では初めて。

　重複する営業エリアでしのぎを削ってきたライバル同士が手を結ぶ背景には、日銀のマイナス金利政策や新型コロナウイルス禍で長期化する超低金利がある。

　共通化の具体的な内容はこれから詰める。両行ともＡＴＭを置く商業施設などでは、共同運営の一台を残し、双方の預金者が常時、追加の手数料なしで引き出しや預け入れなどの取引をできるようにする案がある。店舗外のＡＴＭは、両行で少なくとも計約百八十台あるが、全てを共通化するかは未定。ＡＴＭの維持には、一台当たり年間数百万円が必要で、台数減が経費削減に直結する。関係者は「取引できる拠点の数は現状より減らさない」とし、利便性の維持を強調した。

　ＡＴＭの共通化は、福井銀行と同行が子会社化に向け調整中の福邦銀行（...

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