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ドイツ銀の評判に再び傷も-メディア「つぶせ」と監査役会メンバー - ブルームバーグ

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ドイツ銀行の監査役会メンバーと、不正会計で破綻したオンライン決済会社 ワイヤーカードの元最高経営責任者(CEO)マルクス・ブラウン氏が交わした電子メールの中身が先週世間の知るところとなり、物議を醸した。その直後、パウル・アハライトナー監査役会会長は電話で緊迫したやり取りを行った。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、アハライトナー氏は監査役会メンバーのアレクサンダー・シュッツ氏に電話し、電子メールの内容は容認できないとの認識を伝えた。アハライトナー氏はシュッツ氏と今週再び話すという。関係者の1人によると、シュッツ氏はメールでのコメントについて公に謝罪したものの、当面辞任する予定はない。 

Key Speakers at the Handelsblatt Banking Summit

マルクス・ブラウン氏

撮影:アレックス・クラウス/ブルームバーグ

  シュッツ氏はブラウン氏とのやり取りで、ワイヤーカードの収支報告を批判する記事を掲載した英紙フィナンシャル・タイムズを「つぶせ」と言及した。その内容が明るみに出ると、メールのトーンと内容が容認できないとして、ドイツ銀はシュッツ氏を公に非難する異例の対応を取った。

  過去のスキャンダルで傷ついたイメージの修復を目指すドイツ銀にとって、シュッツ氏の言動を巡る反発の高まりは、同行の社会的評価に再び打撃を与える危険がある。投資家と議員らも同氏を責め、ドイツ銀の行動規範を問題視した。

Key Speakers at the Frankfurt Finance Summit

ドイツ銀のクリスティアン・ ゼービングCEO

写真家:Peter Juelich / Bloomberg

  ドイツ銀の上位20株主の一つである デカのファンドマネジャー、インゴ・シュパイヒ氏は「ワイヤーカードはまさに国民的議論の的となっており、ドイツ銀の評判が傷つくリスクは非常に高い。ボールは監査役会の側にある」と指摘した。

  ドイツ銀の広報担当者とシュッツ氏は、いずれもコメントを控えている。

原題: Email Furor Leaves Deutsche Bank’s Reputation at Risk Once More(抜粋)

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January 20, 2021 at 11:36AM
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