福井県を地盤とする福井銀行（福井市）と福邦銀行（同）は１４日、資本提携することで基本合意したと発表した。子会社化を念頭に、福井銀が福邦銀に出資する。地方銀行再編による地域の金融機能強化を重要政策と位置づける菅内閣が昨年９月に発足した後としては、初の再編合意となる。
福井銀の林正博頭取と福邦銀の渡辺健雄頭取が同日、福井市内で共同記者会見を行い、資本提携の方針を説明した。林氏は「いろいろな（再編の）手法がある中で、子会社化が一番労力が少ない」などと語った。
福井銀は、福邦銀の第三者割当増資を引き受けて２０２１年度中に５０億円を出資し、株式の過半数取得を目指す。両行のブランドは残してそれぞれ営業を続ける。店舗の共通化や事務システムの統合などを加速させて経営効率を高める。
両行は昨年３月に包括連携協定を結び、店舗の共同化などを進めていた。今後は、金融庁が人口減少地域で統合する地域金融機関などを対象に創設予定の補助金制度など、政府の再編支援策の活用も検討する。
地銀再編を巡っては、同じ県内に本拠地を置く地銀同士が合併するケースなどが増えており、再編に踏み切る地銀が相次ぐ可能性がある。
January 14, 2021 at 08:58PM
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福井銀と福邦銀、資本提携を発表…菅政権で初の再編合意 - 読売新聞
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