SBIホールディングスによる新生銀行の株式公開買い付け(TOB)に関連し、香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)は、TOB価格を「引き上げてほしい」と述べた。オアシスが新生銀株式を5%近く保有していることも明らかにした。
フィッシャー氏は9日のインタビューで、新生銀に投資した理由について「われわれは安値で放置されているどんな企業にも投資する。新生銀もその一つだ」と言及。保有は2年以上前からだと話した。新生銀側と対話しており、最近、公的資金返済についてオアシスが考える「解決方法の一つを会社側に伝えた」という。
TOB価格については現在の「2000円が安過ぎるかと聞かれればその通りだ」と発言。一方で「今回のTOBはSBIにとってかなりの額の投資となる。SBI傘下になることでガバナンス上の懸念があるとの声もあるが、投資回収の観点からも、北尾吉孝社長は新生銀の企業価値向上に全力で取り組むと思う」と期待感を示した。価格が折り合えばSBIへの株式売却を検討するとしている。
SBIの北尾社長は、10月28日の投資家向け決算説明会で、TOB価格を引き上げるつもりはないとの 考えを示している。友好的な買収者であるホワイトナイト(白馬の騎士)が現れ、SBIより高値を提示した場合には「のし紙をつけてお譲りする」とも語った。
新生銀はSBIが設けた買い付け上限が少数株主の利益を損なう懸念があるなどと反発し、TOBに反対を 表明。買収防衛策となる新株予約権の無償割り当て(ポイズンピル)の是非を諮る臨時株主総会を今月25日に開催する。米議決権行使助言会社のグラスルイスとインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は、新生銀の防衛策発動に 賛成を推奨した。
フィッシャー氏は臨時総会での賛否について「開示するつもりはない」と述べた。その上で「一般論で言えば、われわれポイズンピルが本当に大嫌いだ。すべての利害関係者の利益になるわけではないからだ」と説明。「われわれの賛同を得たいなら、新生銀経営陣は本質的に価値を創造できる施策を考え出す必要がある」と注文を付けた。
新生銀広報担当の伊佐亮祐氏は「個別のケースについてはコメントを控えるが、多くの機関投資家とコミュニケーションを行い、当行の考えを説明した上で、さまざまご意見を承っている」と話した。SBIの広報担当者はTOB価格を引き上げることは考えていないと述べた。
November 10, 2021 at 11:49AM
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オアシスCIO、新生銀のTOB価格「引き上げて」-5%近く保有 - ブルームバーグ
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